ゼロ・エネルギー・ハウス

島野工務店の工法やプランニングの詳しい内容や、住宅性能を向上させるゼロ・エネルギー・ハウスなどをご紹介!

ゼロ・エネルギー・ハウス

01ゼロ・エネルギー・ハウスとは?

経済産業省が推進しているゼロ・エネルギー・ハウスは太陽光発電やエネファーム等で創出したエネルギーと、消費するエネルギーとを相殺させてプラスマイナスゼロを目指す、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」と呼ばれるものです。
これは、“住宅性能を向上することによる省エネ効果で、消費するエネルギー量を減らすこと”を期待するのではなく、“自家発電量を増やして設備の性能に頼る”ため、発電容量の大きい創エネ装置が必要となります。

02島野工務店のゼロ・エネルギー+αハウスとは?

島野工務店では、できる限り住宅性能を向上させることで、省エネによって消費エネルギーそのものをゼロに近づける「ゼロ・エネルギー+αハウス」をご提供しています。次世代省エネ基準をはるかに上回る躯体設計により、躯体を通した消費エネルギーを0に近づけ、使用するエネルギーを設備機器の15~20GJ/年のみに抑えた、正味の「ゼロ・エネルギー・ハウス」を目指しています。

一次エネルギーとは?
(石油、石炭、天然ガス、核燃料、水力、太陽光、太陽熱等)自然界に存在しているままのエネルギー源を指します。
それを原料として電気やガソリン、都市ガスなど、人間にとって使いやすい形にしたものを二次エネルギーと呼びます。
「エネルギーの面的利用」とは?
エネルギー消費効率を1つ1つの建物単位で最適に制御するのではなく、隣接する複数の建物で形成するエリア単位で最適に制御することです。
例えばコージェネレーションシステムなどの発電機器は1つ1つの建物がそれぞれ保有するよりも、隣接する複数の建物で共用した方がエネルギー利用効率が高まります。北欧などでは当たり前になっているようですが、工場が排出する熱を、隣接する病院やオフィスで利用するという形態も考えられます。
最近は、コンビ二エンスストアにコージェネレーションシステムを取り付けて、近隣の太陽光発電と結びつけ地域の電力供給を行おうとする考え方もあります。
ゼロ・エネルギー・ハウスの補助金制度

ゼロ・エネルギー・ハウスに対する政府の助成金は経済産業省の補助金と国土交通省に補助金の2つあるため、混同しないように注意が必要です。

  • ◆国土交通省による「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」は、対象が中小工務店です。
  • ◆経済産業省による「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」は、対象が施主さまです。
なぜ、二次エネルギーを一次エネルギーに換算するのか?

私達は電気やガスなどの二次エネルギーを利用していますが、節電などを行っても二次エネルギーの評価では、正確な消費量を算出することができにくいので、一次エネルギーの消費に置き換えて計算する事になりました。

「建築物・設備の省エネ性能の向上」

  • ◆建物の外装やガラスの断熱性能を高める。
  • ◆換気しやすい作りにする。
  • ◆空調に積極的に外気を利用する。
  • ◆照明器具などの機器の改良で機器が発生する熱を最小限に抑える。

以上のような省エネに通じる工夫を指します。つまり、電力などのエネルギー消費量を最小限に抑えながら快適に過ごせる建物を造るということでもあります。

「オンサイト(その場)での再生可能エネルギーの活用」とは?

建物に太陽光発電システムや風力発電システムなど、自然エネルギーを利用した発電システムを導入し、そのシステムが発生する電力を利用することでZEHをめざします。 さまざまな工夫を重ねて、エネルギー消費を抑えたとしても、ゼロにすることはできません。
そこで、建物に自然エネルギーを利用した発電システムを設置し、消費したエネルギー量以上のエネルギーを発生させ、そのエネルギーも利用することで、「年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたはおおむねゼロ」という条件を満たすという考え方です。
冒頭で紹介した「資源エネルギー庁」の報告書「ZEHの実現と展開について」では、ZEHを現実のものにするには長い時間がかかり、およそ20年後を視野に入れた取り組みと考えるべきとしていますが、現実にはもっと速いペースでZEHの実現に向けて各業界が動いています。

経済産業省は2012年度予算で「住宅・建築物のネット・ゼロ・エネルギー化推進事業」を進めており、ZEH実現に大きく寄与する技術を取り入れた建築主などに補助金を支給しています。
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」や「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」も進められています。
これらの事業では「住宅が消費する一次エネルギー消費量をおおむねゼロにする」と、ZEH向け推進事業よりも高い目標を設定しており、この目標をクリアする住宅の建築主や施工業者に補助金を支給しています。
補助金は、年度によって異なります。また、建築期間なども単年度の期間内の建設が求められますので、注意が必要です。

03「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」とは

経済産業省の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」は、2030年までに住宅のネット・ゼロ・エネルギー化を目指すため、「ゼロエネ化」を導入する住宅の建築主・所有者を対象に補助金を支給する制度です。
補助の対象になるのは、ゼロエネ住宅の設備費・工事費の50%以内、350万円(H25度)が上限とされています。
補助金を受けるためには定められた要件を満たすことが必要です。

補助金の必須要件と補助対象設備
設備の種類 必須設備 補助対象
断熱 断熱仕様
省エネ設備 空調設備 高効率個別エアコン
ヒートポンプ式セントラル空調
温水式床暖房
温水式パネルラジエーター
換気設備
給湯設備 CO2冷媒ヒートポンプ給湯器
潜熱回収ガス・石油給湯器
ガスエンジン給湯器
照明設備 LED
蛍光灯
太陽熱利用システム
エネルギー計測装置
省エネシステム 自然エネルギー等を利用した設計手法・制御機構
(床下冷熱利用や日射連動シャッターなど先進性が認められるもの)
地中熱利用システムなど
蓄電池システム
創エネシステム 太陽光発電システム
燃料電池 報告対象

※△は認定のみ行われたものです。※エネルギー計測装置(HMS)や太陽光発電システムは補助金の対象外です。
これらはそれぞれについて別の補助金制度があり、複数の補助金制度が併用できることで少ない負担でゼロエネ化が行える仕組みになっています。

04ゼロ・エネルギー・ハウスのメリット

ゼロ・エネルギー・ハウスの建設には省エネや創エネ(太陽光発電などによってエネルギーを創ること)のための設備が必要です。設備のイニシャルコストを入れてもメリットがあるのか、普通の住宅とゼロエネ住宅では、どれくらい光熱費に差が出るのか。国土交通省が参考資料を公表しているので、簡単に比較してみましょう。

年間ランニングコスト比較表(139m2の一般家庭で試算)
【コスト比較】 家電等 給湯 冷暖房 合計
一般的な新築住宅 87,000円 96,000円 88,000円 271,000円
次世代省エネ住宅 87,000円 96,000円 56,000円 239,000円
省エネ25%UP(エコキュート) 79,000円 17,000円 40,000円 136,000円
ゼロ・エネルギー・ハウス -9,000円

一般の新築住宅と比較すると、28万円ものコスト削減に繋がる試算になります。実際にはコストがかかっているのですが、ゼロ・エネルギー・ハウスの場合はコストが電力料に集約され、更に自家発電で相殺し、売電により収入を得た結果をシミュレートしているので各コストが表示されておりません。
では、島野工務店の具体的な例を下記にご紹介します。

05ゼロ・エネルギー・ハウスにお住まいの家庭の年間電力料と推移

島野工務店のゼロ・エネルギー・ハウスにお住まいのUさま邸は、住宅にかかる経費を少しでも削減したいとのご要望から太陽光発電を搭載しています。
5kWの発電量は、通常の住宅と比較しても大きく初期費用も大きいですが、島野の住宅性能と、これまでのライフスタイルで充分元が取れると判断した上で搭載させていただきました。下のグラフは、年間の発電料、消費電力料、それらの差額を表しています。

家族構成と建築・住宅設備
  • ◆お施主Uさま邸(二人家族)
  • ◆建築地栃木県小山市内
  • ◆建築面積108.06m2(32.69坪)
  • ◆太陽光発電シャープ製 5.379kW
  • ◆エアコン施主さま支給 日立製高性能エアコン 4.0k
  • ◆エコキュートパナソニック 360リットル

グラフからお分かりいただける通り、1年間で20万円以上の収入を得ています。住宅用の電力買取制度は10年間に渡って適用されますので、おおよそで200万円を太陽光発電が賄ってくれる計算になりますが、これは太陽光発電だけでなく、お施主さまの意識的な省エネ生活、更には住宅性能そのものが非常に優れている結果でもあります。

島野工務店が建てる標準の家は、太陽光発電システムを取り付けるだけで、国が定めるゼロ・エネルギー・ハウスになります。
大手ハウスメーカーさんと比較すると過剰と捉えられることもある島野の住宅性能を、今後20年先まで国が求める状況になりました。
島野工務店は更にその20年、30年先を見据えて住宅をお建てします。島野工務店のゼロ・エネルギー・ハウスは、ゼロを超えてプラスに変えます。

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島野工務店はBELS工務店です!

01BELS(ベルス)とは?

BELS(ベルス)とは、建築物省エネルギー性能表示制度のことをいいます。BELSは、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度の一つ。
住宅性能評価・表示協会が制度運営しており、一次エネルギー消費量をもとにBELS実施機関が省エネルギー性能を適切に評価し、5段階の星マークでランク付けを行います。この評価に伴い、島野工務店の住宅性能を実感していただけると思います。

島野工務店は弊社で建築するお客さますべての方にBELSのご説明をし、実際に住んでいただく建物の住宅性能評価を提示しております。

(過去実績 2019年 約60% 2020年 約80% 2021年 約85%)

BELS表示見本